Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さるとびさすけ

猿飛佐助

織田 作之助

Leggi 猿飛佐助 (さるとびさすけ) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.413 caratteri · 60 schermate

Aozora Bunko

「運よく召しとって、奉行所へ突き出せば、奉行はじめ狼狽し、やがてその狼狽をかくすために、やい、首のなき者よ、汝盗賊を働かんとせし罪科軽からず、速刻打ち首に致すとあわてて申し渡すに相違ない。そこで貴公すかさず、あいや、首のなき者を打ち首にとは、いかにして行わるるや、後学のために拝見致したしと、言ってやれば、溜飲が下ると申すものでござろう」

と、佐助が言えば、そうだ、そうだと無敵は喜んで、佐助の機嫌をとるために、

「山本勘助どのは左めっかち、右びっこ、身の丈矮く色黒く、信玄どのも驚かれたという男振りでござったが、知慧にかけては天下第一の器量人でござったな」

などと佐助を喜ばせるような話を持ち出して、この旅は楽しかったが、肝腎の首のない男には一向に出会わず、これではいっそ、ろくろ首の棲家を探して、首が遠出をしている隙をねらって胴を小腋にかかえて逃げ出すのも一法だなどと、言っている内に、石田三成が関東相手のむほん噂を耳にしたので、胴探しは一時中止して、無敵は佐和山へ、佐助は中仙道へ、右と左に別れて一刻も早く上田へ急がねばと、六尺三寸のノッポの大股で佐助は真昼の中仙道を夢中で走っていると、いきなり、