Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

そういう気がします。細君につたえておきましたが。大森の方のことは昨十五日いろいろわかりました。旦那さんに手紙やった返事がゆきちがったり混雑したようです。これはおめにかかって。

きのうは、朝のうち「あるままの姿は」という題で伊藤整の「幽鬼の街」と「村」の批評をかいて九州へ送り、郵便局からかえって来たら、いろいろの人が珍しく来ました。いやに母子づれが多いのは可笑しゅうございました。松山さんの奥さん、息子をはじめ。松山さんの息子は松山さんと奥さんとに似ているのですが、その特徴を合わされた小さい顔を一つだけはなして見ると、どこか徳田秋声に似ているの。何だか面白く思いました、その子が「おブー」なんかと云っているのは。

女中さんのこと来る人ごとにそれはいけないと云って心配してくれ、すこし当がつきました。二人。一人は九月頃以後、もう一人の方はいつ頃か不明。しかし、いずれも農繁期ですから、秋に入ってということになるでしょう。本年はどこでも蚕の値上りで、例年より多くはき立てたのだそうです。それでも、皆が心配してくれて、うれしゅうございます。やっぱりひとりだと、仕事している間食事の仕度してくれるものがないから、それが終ってからフラフラぐらいでやるから。