Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
夏ぶとんおくれて御免なさい。人手が一杯だったものだから。
ゆうべ、初めて蚊帖をつりました。白くて裾の水色の四角い小さい蚊帳です。ゆうべは、髪を洗い、体も洗い、さっぱりして、その蚊帳に入り横になり、蚊帳にさす月の光をうけながら新しい感じで、夜を感じました。手摺の上にさしている八日ごろの月や夜風。蚊帳の裾をてらす月光。「杉垣」の中に、作者は限りないいつくしみでそれを描いて居りますね。描くになおまさるという思いもあるものでしょう。
こういう暑さになると、快い飛沫をあげる水遊び、ウォーターシュートの爽快さも思われます。好ちゃんの勇壮活溌な跳躍ぶりを。声を挙げ、なめらかさや、辷る曲線や風や水しぶきの芳しさを好ちゃんは満喫して体じゅうを燦めかせてくりかえし、くりかえしすべり下りました。私たちは何と其を喝采したことでしょう。我を忘れて、見とれたでしょう。すべって来てぱっと水の面をうち、好ちゃんの体が浮き上るようになるとき、戦慄が快く走ったことでした。夏のリズムは、夏のあつさにふさわしく旺盛で、開放的です。汗も燦きよろこびも燦めくという工合ね。私は仕合わせなことに今のところまだ夏負けしないで、去年の苦しさと全くちがう新鮮な元気で、(へばりつつも)夏のあつさを感じて居ります。