Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
わたくしは何とも知らずこの寮にうそ寒い怯えを感じました。
葛岡はその後どうしたのであろうか。安宅先生との交渉はどうなったのであろうか。わたくしの胸の中ではその消息を待ちに待って焦れ切っています。わたくしはこの寮へ移るとき葛岡にわたくしのこの寮へ乗り込む企劃を手紙で報らせ、但し、むこうからの打合せの手紙は単に要領だけのことを書いて寄越して而かもこちらの許すまでは女名前の匿名で送って欲しいと、そのくらいにまで池上の思惑をおもんぱかって言ってやりました。
それなのに、わたくしの手に届いたのは、はじめ二十日ほどの間に、赤城の麓へ帰った安宅先生から何の返事も来ないという報らせの手紙が一本、学園は始業されて、体操時間は副教師だけで間に合わしていること、従来皆勤の安宅先生の休みのことだから多少不審の声が学園内に呟かれていることを報じた手紙が一本、合せて二本だけでした。もっともそれと前後して吉良と義光ちゃんと八重子とで混り書きのわたくしの休校に就ての見舞いやら、矢張り安宅先生が帰校しないことを書いて、いま校長先生と秘密に相談中でもあるし、わたくしの意見も知り度いという手紙が自宅へ来まして、そこから寮へ届けられて来ました。