Classici giapponesi con furigana
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しろあり
白蟻
小栗 虫太郎
Leggi 白蟻 (しろあり) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.099 caratteri · 106 schermate
お怨みしますわ――この酷い誓言を私に要求したのが、ほかならぬ貴方なのですから。あの獣臭い骸だけを私に残しておいて、いずこかへ飛び去っておしまいになり、そのうえご自分の抜骸に、こんな意地悪い仕草をさせるなんて、あまりと云えば皮肉ではございませんか。今までも、ときおり貴方の小さな跫音を聴いて、私は何度か不安になりましたけれども、いよいよ今日という今日は、貴方の影法師をしっかと見てとりました。救護所で発した高代という言葉は、まさしく不意の明るみが因で、鵜飼の腸綿から放たれたものに相違ございません。そして、いま時江さんが耳にしたものは、貴方が催眠中、お母様の瞳に映った文字を読んだからなのです。ねえこれと同じ例が、仏蘭西の心理学者ジャストローの実験中にあるではございませんか。催眠中には、瞳に映った一ミリほどの文字でも読むことができるのです。振り返って、背後を御覧あそばせ。『反玉足玉高代道反玉』とある――その中の高代の二字が、お母さまの瞳に映ったのですけど、文字力のない現在の十四郎には、それを高代と読む以外に術はなかったのです。ねえ、そうでございましょう。心の中でそれと判ってはいても、意地悪な貴方は、わざと私にはそれと告げず、さんざん弄んだ末に……、ええ判りましたとも、あの十四郎には、やはり以前の貴方が住んでいるという