Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
のは、さすが剛気のおん大将でござります。わたくしもそれをきゝましては、あゝ、もったいないことだ、なさけを知るのがまことの武士とはよく云ったものだ、これほどのおかたとも存ぜずにない/\おうらみ申していたのは、じぶんこそ下司のこんじょうだったと、ありがたなみだにかきくれまして、おぼえずおこえのする方を両手をあわせておがみましたが、そのときおくがたは、
「きょうというきょうになって、あまりなことをおっしゃいます」
と、云いもおわらず泣きふしておしまいなされ、
「総見院どの御存生のころでさえ、いったん他家へとつぎました身を織田家のものだとおもったことはござりませぬ。ましてたよるべき兄弟もないこんにちになりまして、おまえさまに捨てられましたら、どこへゆくところがござりましょう。死ぬべきおりに死なゝいと死ぬにもまさるはずかしめをうけますことは、わたくしもしみ/″\おぼえがござります。さればさくねんこしいれをいたしましたときから、こんどばかりはどういうことがござりましょうとも、二度とおわかれ申すまいとかくごをいたしておりました。はかない