Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
Leggi 真珠夫人 (しんじゅふじん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.296 caratteri · 578 schermate
二
瑠璃子は相手を人とも思わないように傍若無人だった。
「ねえ! お父様! 妾の可愛いお父様! そうして下さいませ。」
そう云いながら、彼女はそのスラリとした身体を、勝平にしなだれるように、寄せかけながら、その白い手を、勝平の膝の上に置いて静に軽く叩いた。
瑠璃子の処女の如く慎しく娼婦の如く大胆な媚態に、心を奪われてしまった勝平は、自分の答が何う云うことを約束しているかも考えずに答えた。
「あゝいゝとも、いゝとも。」
二
勝平は心の裡で思った。どうせ籠の中に入れた鳥である。その中には、自分の強い男性としての力で征服して見せる。男性の強い腕の力には、凡ての女性は、何時の間にか、掴み潰されているのだ。彼女も、しばらくの間、自分の掌中で、小鳥らしい自由を楽しむがいゝ。その裡に、男性の腕の力がどんなに信頼すべきかが、だん/\分って来るだろう。
勝平はそうした余裕のある心持で、瑠璃子の請を容れた。
が、それが勝平の違算であったことが、直ぐ判った。十日経ち二十日経つ裡に、瑠璃子の美くしさは勝平の心を、日に夜についで悩した。若い新鮮な女性の肉体から出る香が勝平の旺盛な肉体の、あらゆる感覚を刺戟せずにはいなかった。