Classici giapponesi con furigana
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
Leggi 石狩川 (いしかりがわ) di 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 253.535 caratteri · 506 schermate
「冗談いっちゃいけません、ほんとにご存じないんですか、こいつア驚いた、ちゃんと地割りまで出来とりました」
「どこに地割りしたと?」
「官宅地からずっと南にはずれて、本願寺街道に寄ったところでしたな、わたしらはこの脚で歩いてみましたね、本陣の裏にあたりますかね、秋田屋の前を南に出たところで、あれはそう、何というか――」
はなし手はちょっと眼をつぶるようにして見て来たサッポロの地形を思い描くのであった。それは説明するまでもない明白な地形であると思うのだ。だから彼には、ははア、ああ、あれか――そうくだけて出ない相手を、まだ白っぱくれているとしか取れなかった。それもそうだろうと彼はくすぐったい笑いを頬に浮べて、わかい役人を見おろすように眺めていた。彼らもまた遊女屋を必要と考えるならば、威張っていても、その限りでは同じ人間で、そこえらの若い衆と大した異いはない。
「へへへ、だんな?――焦らせないですっぱり云って下さいよ」
「それが、拙者まったく知らんのだ」と堀はふくれ面で云って、ちらりと傍らの阿賀妻に眼をやり、「お茶――」と叫んだ。
「おい、お茶をくれんか」
使丁の部屋にとどろくように猪首をひきのばしてどなりつけた。