Classici giapponesi con furigana
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かみのごとくよわし
神の如く弱し
菊池 寛
Leggi 神の如く弱し (かみのごとくよわし) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.929 caratteri · 28 schermate
又、河野としては、当然そうなければならないと、僕は信ずるのだ。従って、彼奴が生きて居る裡は、そうした金はお断りしたいと思うね。然し、死ねば別だよ。あゝ云う重態だから死ぬかも知れぬと思うが、死んだ時香奠として下さるのなら、僕は河野の代りに、欣んで受けようと思うのだ。死ねば、あゝ云う行きがかりも消えてしまう事だし、あのお母さんをよくして上げるのには、少しでも金が沢山あった方がいゝと思うから……」と雄吉は実際河野の死んだ場合を予想しながら云った。
「が、然し生きて居る中は、お断りしたいね。河野が貰うと云っても、僕は忠告して止めさせたい位だ。まして、僕が、人事不省で居る河野の代りに、貰ってもいゝとは何うしても云われないね。」と、雄吉は可なり真剣になって云った。そして、瀕死の親友のために、立派に正当に、代理を務めてやって居るのだと云う感激をさえ、感じて居たのであった。
「それに、万策が尽きてしまって、金の出所が少しもないと云うのなら、兎も角だが、河野が金に困って居るのだろうと云う事も、僕達の老婆心から出た推測で、河野が自身で金に困ると云った訳じゃないんだ。もし亦困って居たにした所が、友人もあることだし、親類もある事だし、S家の世話などになる前には、僕達で出来るだけの事をしてやるのが、当然ではないかと思って居るのだが。