Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうようさんじんといちようじょし

紅葉山人と一葉女史

宮本 百合子

Leggi 紅葉山人と一葉女史 (こうようさんじんといちようじょし) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2362 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

いずれも、我が文学界に大なる改革の行われる導火線であった日露戦争前に栄えて空しくなられたのであるから、日露戦争以後に起った文学――哲学的な、宗教的な、自箇の思想、箇人性を発揮し様とする文学を見る機会が少なかった、――或はまるでなかったかもしれなかったからでも有ろう。

とは云え、紅葉山人は外国のものも沢山こなして居られたのではあるが、一般的に海外の文学的思想が流入して居なかったから、よし書かれたとしても、「此のぬし」「おぼろ舟」等の様な賞讚は或は受けられなかったかもしれない。

時代のためも有ろう。けれ共、私は一葉女史と紅葉山人の作品にはその形式技巧や筆致の上にはこの上なく感心はしながらも、材料と思想が何だか物足りぬ。

まだ、ろくに「いろは」も書けない様なものがこんな事を云うのもあんまり生意気の様ではあるが、やっぱりあの頃に二葉亭四迷が「浮草」ほどの心理描写をしたものが世に出て居たとすれば、紅葉山人の終りの方の作には或る面白い変化があれば、あられたろうと思う。

あの「青葡萄」は何となし目につく。

事実をありのまま書かれた故でも有ろう。

病気、殊に、恐ろしい「コレラ」