Classici giapponesi con furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 226.715 caratteri · 431 schermate
眼を洗ったり点眼水を挿したりしても良くならないので、宿の番頭に近所の眼医者へ案内して貰い、眼の中の物を除いて貰ったが、医者は今日一日だけこれを外さないようにと云って、右の眼に眼帯をさせ、明日もう一度いらっしゃいと云うのであった。貞之助は午に帰って来て妻が眼帯をしているのを見、それ、どないしたんや、と云うので、あなたのお蔭でえらい目エに遭いましてん、もう三等寝台は懲り懲りやわ、と云うと、どうも僕等の旧婚旅行は奈良以来ケチが附いたようや、と云って笑ったが、これから又出かけて来る、今日じゅうに用を片附けて、明日の朝早う立つようにしたいけど、いつ迄そんなもんしてるのや、と云う。眼帯は今日一日だけでええそうですけど、大事にせなんだら眼球に傷が行くよって、明日もう一遍見せに来なさい云われてますねん、朝早いのやったらどないしましょう、と云うと、眼エにゴミが這入ったぐらい何やねん、医者は銭取主義やよって大層そうに云うねん、そんなもん今日のうちに直ってしまうがな、と云って出かけた。
幸子は夫の留守の間にと思って、渋谷へ電話をかけて姉を呼び出し、実はこれこれで今朝此方へ出て来たけれども、今日一日の滞在ではあり、眼帯をしていて鬱陶しくもあるので、勝手ながらそちらから出て来て下されば、………と云うと、会いたいけれども私もちょっと