Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 226.715 caratteri · 431 schermate

Aozora Bunko

まだ御牧氏が建築事務所を持っていた時代には、女性日本社が同じ西銀座のつい近くにあるので、殆ど毎日遊びに来、社員の総べてと馴染になってしまったのであるが、井谷の娘とは特に仲が好くて「光ちゃん光ちゃん」と呼んでいた。と云うのは、井谷の娘も亦社長夫婦に可愛がられ、家族同様にして貰っている関係もあるからなので、井谷は或る時上京のついでに、娘に案内させて社長の邸へ御機嫌伺いに出ると、そこに御牧氏が来合せていたのであったが、初対面から人を笑わせるような冗談を云う人なので、一遍で直ぐ懇意になったのであった。いったい井谷はそう東京には用がないのだけれども、娘が特別国嶋氏に眼をかけて貰っているために、去年以来三度ばかり上京して国嶋邸へ挨拶に行ったが、そのうち二度は御牧氏に行き遇った。娘光代の話では、国嶋氏夫婦は勝負事が好きで、しばしば徹夜で、花合せ、ブリッジ、麻雀等をすることがあり、そのお相手を仰せ付かるのが、御牧氏と光代なのだと云う。井谷は、親の口から申しますのも可笑しゅうございますがと、言訳しながら語るのであるが、彼女の娘はなかなかスマートな性質であって、年に似合わず博奕の才があり、おまけに、勝気で辛抱強くて、一晩や二晩徹夜をしても昼間は平気で社へ出勤し、人一倍活躍すると云う風なので、そんなところが社長夫婦に気に入ら