Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 150.580 caratteri · 287 schermate
十九
と舌を鳴らすのはその音のつもりらしいのであった。と、ローゼマリーは又、
「ベビーさん来ました」
と云いながら、ママの人形のスカートの下から赤ん坊の人形を取り出した。そして、何度も一つことをして、
「ベビーさん来ました、ベビーさん来ました」
と云いつづけるので、「来ました」と云うのが「生れました」と云う意味であることが察しられたが、西洋では、赤ん坊は鸛が咬えて来て木の枝に置いて行くのだと云う風に子供に教えると聞いていたのに、矢張お腹から生れることを知っているのだなと思いながら、雪子はひとり微笑ましさを怺えて、少女達のすることをいつ迄もこっそりと見守っていた。
十九
幸子は昔、貞之助と新婚旅行に行った時に、箱根の旅館で食い物の好き嫌いの話が出、君は魚では何が一番好きかと聞かれたので、「鯛やわ」と答えて貞之助に可笑しがられたことがあった。貞之助が笑ったのは、鯛とはあまり月並過ぎるからであったが、しかし彼女の説に依ると、形から云っても、味から云っても、鯛こそは最も日本的なる魚であり、鯛を好かない日本人は日本人らしくないのであった。彼女のそう云う心の中には、自分の生れた上方こそは、日本で鯛の最も美味な地方、―――従って、日本の中でも最も日本的な地方であると云う誇りが潜んでいるのであったが、同様に彼女は、花では何が一番好きかと