Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
るこうしんそう
縷紅新草
泉 鏡花
Leggi 縷紅新草 (るこうしんそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.566 caratteri · 48 schermate
)とじろりと二人を見ると、お京さん、御母堂だよ、いいかい。怪我にも真似なんかなさんなよ。即時、好容色な頤を打つけるようにしゃくって、(はい、さようでござります、のう。)と云うが疾いか、背中の子。」
辻町は、時に、まつげの深いお米と顔を見合せた。
「その日は、当寺へお参りに来がけだったのでね、……お京さん、磴が高いから半纏おんぶでなしに、浅黄鹿の子の紐でおぶっていた。背中へ、べっかっこで、(ばあ。)というと、カタカタと薄歯の音を立てて家ン中へ入ったろう。私が後妻に赤くなった。
負っていたのが、何を隠そう、ここに好容色で立っている、さて、久しぶりでお目にかかります。お前さんだ、お米坊――二歳、いや、三つだったか。かぞえ年。」
「かぞえ年……」
「ああ、そうか。」
「おじさんの家の焼けた年、お産間近に、お母さんが、あの、火事場へ飛出したもんですから、そのせいですって……私には痣が。」
睫毛がふるえる。辻町は、ハッとしたように、ふと肩をすくめた。
「あら、うっかり、おじさんだと思って、つい。……真紅でしたわ、おとなになって今じゃ薄りとただ青いだけですの。」
おじさんは目を俯せながら、わざと見まもったようにこういった。