Classici giapponesi con furigana
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ぎみんじんべえ
義民甚兵衛
菊池 寛
Leggi 義民甚兵衛 (ぎみんじんべえ) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.241 caratteri · 25 schermate
甚吉 あの不具者め。あははははは。
親子四人 あははははははははは。
――幕――
第二幕
第一幕より、十日ばかりを経たるある日の夜、弦打村庄屋茂兵衛の家の広間。村人たち縁側にも庭にも満ちている。座敷には、ところどころに百目蝋燭が燃えている。庭には、篝火が三カ所ばかりに焚かれている。人数の割合に静粛である。みんな不安と恐怖とに囚われているのがわかる。
村年寄甲 (縁側に立って見回しながら)もう皆集ったかのう、本津の吾作は来たか。
村人一 来ただ。ここに来ているぞ。
村年寄甲 新田の新吉は見えんのう。
村人二 まだ来とらんが、さっき来るときに誘うとな、山へ行っとるけに、帰ったらすぐよこせるいうたぞ、嬶が。
村年寄乙 上笠居の甚兵衛が、見えんぞな。
村人三 うん。甚兵衛どんが、来とらん。
村人四 あなな気の毒な人、来いでもええじゃないか。
村人五 また、あなな阿呆来たとて、しようがない。
村人六 阿呆阿呆いうない。少し阿呆じゃけになお可哀そうじゃないか。
村人七 そうじゃ。阿呆じゃけど、ええ人じゃ。義母や兄弟たちに苛められるので、いよいよ阿呆になるんじゃ。
村人六 そうじゃとも、長い間、苛めぬかれたでのう。