Classici giapponesi con furigana
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せいのひくいとがったおとこ
脊の低いとがった男
小川 未明
Leggi 脊の低いとがった男 (せいのひくいとがったおとこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2232 caratteri · 5 schermate
太郎は、桑の枝を切るどころでありませんでした。急に、歩き出しますと、その男も太郎について歩いてきました。
太郎は、気味が悪くなりましたが、だいたんに振り向きました。そしてこの見なれない男を見ると、かえって、小さな男のほうが、びくびくしているらしかったのです。このようすを見て、太郎は、急に、気が強くなりました。
「俺は、切れるナイフを持っているのだぞ!」といわぬばかりに、かばんの中から、小刀を取り出しました。
男の顔は、ますます青くなりました。太郎は、この不具者は、いったい何者だろうと考えましたから、
「おまえは、だれだ!」と、太郎は、男に向かっていいました。
男は、うらめしそうな顔をして、太郎を見ました。
「坊ちゃんは、私をお忘れなさったのですか?」といいました。
太郎は、こんな男を知っているはずがないと思いました。
「僕は、おまえなんか知っていない。きっと人違いだろう……。」と、太郎は答えました。
「あなたは、私をよく知っていなさるはずです。私こそ、ほかに、知っている人はないのであります。私は、工場町で生まれました。そして、どうかしんせつな方のところへゆきたいものだ。