Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

「しからば此れなるお二方に、それまで酒肴のおもてなしを仕れ」

軈て盃盤が運ばれて三人は杯を挙げます。

片里はあたりを見廻して、

「吉原の豪奢の春の驕りもうれしいが、この物寂びた社の辺りの静かな茶屋も面白い。秋の遊蕩はとかくあまりケバケバしゅうないのがよい。のう、露月どの」

「そうじゃ。拙者などは陰気なせいか、賑わしい座の酒はうもうない。先日旅の路すがら、箱根を越して三島の近辺、とある山寺に一宿なし主僧と汲んだ般若湯などが、まず拙者が飲んだ酒の中での第一じゃ」

ところへ、仲居の案内につれてお春が現れ閾際でしとやかに平伏します。

紅燈の下にきらびやかなお春の姿を眺めるや片里は思わず感嘆しました。

「おお、あでやかあでやか。成程これでは呉羽之介どのが、心ぞ迷われたも無理はない。のう、露月どのそうは思われぬか」

「されば世にも美しい君じゃ」

呉羽之介は両人の口を揃えた讃詞に、我が身を讃えられたよりもよろこばしく、いそいそとしてお春に云うのでした。

「此れなるは我が兄とも頼みまいらす方々、さ、酌などいたしてまいらせえ」

「おそなわって相すみませぬ。いずれも様の御見に入り忝のう存じまする」