Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
縁戚になれば、この上ないとよろこんでいたとですが、破談になったからというて、無縁になるのは、残念至極です。子供たちのことは水に流して、おつきあい下さるとありがたいです」
「こちらこそ、そう願いたいと思うとります」
「辻木惣八は、わたしも、或ることで、すこしは関係があります。わたしには頭の上らないことがあります。息子さんと光丸君とのことで、辻木があくまで反対するのでしたら、わたしのところへ、ちょっと知らせて下さい。多分、お力になれるでしょう」
思わぬところに、味方が出来た。どんな詰責でも、処分でも受けるつもりで来たのに、藤本は、裏切った勝則を助けようというのだった。
金五郎は、胸が迫った。無言で、藤本喜八郎と、堅く、手を握りあった。
大庭春吉も、不機嫌ではあったけれども、やはり、「もう、そこまでなっとるもんを、どうしようぞえ」と、苦笑して、怒ることはしなかった。大庭が気がねしたのは藤本喜八郎なのであったが、藤本が虚心に諒解しているので、いざこざは起らないわけであった。
「おマンが、心配しちょったが、子供ちゅうもんな、親の思うごと、ならんもんじゃなあ」と、笑う。