Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

してみれば家来は家来でないものの恩人にあたる。家来だからといってばかにする理由はちっともない。うんぬん」

と橋本先生は正三君の立場に同情するあまり少々いいすぎた。家来でないものが百姓をしたり商売をしたりしなかったら、家来はみんな乾干しになっている。王政維新どころでない。訓諭がおわった時、

「先生」と堀口生が手をあげた。

「なんですか?」

「僕は反対です」

「これはおどろいた」

「先生、士族の方が平民よりえらいんですか?」

「いや、そんなことはない」

「それでも先生は今そうおっしゃいました」

「それは昔の話です。今日は士族も平民もない。みんな同じ待遇を受けている」

「いいえ、花岡君は華族だからだいじにされています。僕なんかと違って、少しもしかられません」

「きみはらんぼうするからさ」

「先生、華族と士族と平民では、いったいどれが一番えらいんですか?」

「皆同じことだ。ただ個人としてえらい人がえらいんだ。そんなくだらない理屈をいわないで、そのひまに数学を勉強する!」

「先生、それじゃ数学のできる人がえらいんですか?」

「むろんそうさ」

と先生は自分の鼻を指さして、一同をドッと笑わせながら、