Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

うそだと思うなら尾沢にきいてみたまえ」

「それはこの間級会のときにききました」

「この学校へはいってからいけないんだ。先生ににらまれてしまっちゃ仕方がない。お前は不良だというから不良になってやるんだ。すこし同情してくれ」

「同情します」

「それじゃ僕もきみの家へいっていいかい?」

「僕はかまわないんですが…………」

「かまわないんですが、なんだい? なんだよ? その後は」

と堀口生は照彦様の手をとらえた。

「…………」

「内藤がいけないっていうんだろう?」

「…………」

「そうだろう?」

と引っぱる。

「そうです」

と照彦様はついいってしまった。

「よし、おれは内藤をなぐってやる」

「そんなことをしちゃ困ります」

「それじゃきみの家へいってもいいか?」

「…………」

「おい」

「…………」

「勝手にしやがれ」

と堀口生は照彦様をつきはなした。照彦様はよろけながら逃げだした。

そのつぎの休憩時間に堀口生は正三君とすれちがいさま、帽子を払いおとした。喧嘩はいつもこの手でしかける。

「なにをする」

「家来、正三位、くやしければかかってこい」

「僕は喧嘩はきらいだよ」

と正三君は相手にならない。