Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

「はあ」

「ところで僕はいい法を知っている」

「なんですか?」

「杉山が寝ている中に探して持ってきてしまうんだ。証拠がなければ、なんといわれても大丈夫だろう」

「しかしうそはつけませんよ」

「なあに。僕たちがバットとおトンカチをなくしてきたことを皆知らなかったもの」

「とにかく、探してまいりましょう。もったいないです」

「すぐゆこう」

「はあ」

と正三君はお供した。

おトンカチとバットは薮の中にあった。杉山も怖くて奥へはいらなかったから、探すのにめんどうがなかった。

「これで安心だ。おのれ妖怪ござんなれ」

と照彦様はおトンカチをふりあげた。

「おのれ妖怪ござんなれ」

と正三君もバットをふりあげた。

「ハッハハハ」

「ハッハハハ」

「杉山の投げられたところはどこだろう?」

「もっと上でしょう」

「いってみよう」

「おのれ妖怪」

「おのれ妖怪」

「このへんでしょう?」

「そうだ。この真下にあれがあるんだ。ハッハハハ」

「危ないことでした」

「関口流の大先生をおどかすなんて、杉山はばかだよ」

「あんまりりこうじゃないようです」

「おのれ妖怪ござんなれ。エイッ!」

「おのれ妖怪ござんなれ。エイッ!」

と二人はまたふりあげてりきみかえる。