Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

「…………」

「小使いなんて下々のものは石炭を倹約して儲けようとするんだ」

「そんなことはないよ」

「いや、ある。それだから昼からたかないんだ」

「ほんとうかい?」

「うそをつくものか。皆にきいてみたまえ」

「五年級の人もそういっていた。関さんはずるいって」

と横田生も相槌をうった。全く根も葉もないことだから、関さんこそいい迷惑だ。

「四年五年では石炭がないと、腰掛けをこわしてたく。薪炭料を出させておいて寒い思いをさせるんだから、それぐらいのことをやってもいいんだ」

と尾沢生は理屈をならべた。

「…………」

「教員室へいってみたまえ。昼からでもたいている。あれは先生だけをよくして、生徒をわるくするんだ」

「…………」

「生徒だけ昼から寒くないって法はない」

「…………」

「どうだい?」

「そんなことわかっているよ」

と照彦様はソロソロ煙にまかれはじめた。

「文句ばかりいっていないで、早く籤をこしらえたまえ」

と横田生が促した。

「籤はよせよ。考えてみると、僕たちは損をする」

と篠崎生が故障を申したてた。

「なぜ?」

「始終取ってきているんだもの。今日はふだんいかない有志にいってきてもらおうじゃないか?」