Classici giapponesi con furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Leggi 薄紅梅 (うすこうばい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.133 caratteri · 122 schermate
「ところで、立向って赴く会場が河岸の富士見楼で、それ、よくこの頃新聞にかくではないか、紅裙さ。給仕の紅裙が飯田町だろう。炭屋、薪屋、石炭揚場の間から蹴出しを飜して顕われたんでは、黒雲の中にひらめく風情さ。羅生門に髣髴だよ。……その竹如意はどうだい。」
「如意がどうした。」
と竹如意を持直す。
「綱が切った鬼の片腕……待てよ、鬼にしては、可厭に蒼白い。――そいつは何だ、講釈師がよく饒舌る、天保水滸伝中、笹川方の鬼剣士、平手造酒猛虎が、小塚原で切取って、袖口に隠して、千住の小格子を素見した、内から握って引張ると、すぽんと抜ける、女郎を気絶さした腕に見える。」
「腰の髑髏が言わせますかね。いうことが殺風景に過ぎますよ。」
「殿様、かつぎたまうかな。わはは。」
と揺笑いをすると、腰の髑髏の歯も笑う。
「冷く澄んでお上品な処に、ぞっこんというんだから、切った、切ったが気になるんだ。」
「いや、縁はすぐつながるよ。会のかえりに酔払って、今夜、立処に飛込むんだ。おでん、鍋焼、驕る、といって、一升買わせて、あの白い妾。」
「肝腎の文金が、何、それまで居るものか。」
「僕はむしろ妾に与する。