Classici giapponesi con furigana
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せいりんず
西林図
久生 十蘭
Leggi 西林図 (せいりんず) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.309 caratteri · 21 schermate
君はどうしてそんなことを知っているんだい」
「あの罐詰をやっていたのは、あたしの叔父なんだから、あきらめていただきましょう」
「これは恐れいった。すると、あれは鶴でなくて雉だったんだね」
「南鮮にそいつがむやみにいて、粟を食ってしようがない。そのため、ときどき大仕掛けな害鳥捕獲をやるんですが、名のとおりに、泥臭くて煮ても焼いても食えない。あたしの叔父は利口だから、それで、ああいう見事なことを思いついたんですが、日本には、あなたのようなとぼけたひとが多いので、これは大いに当りました」
鶴の話ばかりしていて、いっこうに鍋ははじまらない。冬木は落着かなくなって、そろそろやろうかと催促すると、冬亭は、
「やろうといったって、鶴はまだない。これから、ひねりに行くんです」と昂ぶったようなことをいった。
となりの鹿島の邸の庭にいる鶴が、毎晩のように飛んできて、冬亭が飼っている鯉を、十何匹とか食ってしまったので、そのしかえしに、おびきだしてひねってしまうという話なのである。
「あたしは脚を抱えこみますから、あなたは嘴を掴んでいただきます。あれでこつんとやられると、頭に穴があきますから」