Classici giapponesi con furigana
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おやはながめてかんがえている
親は眺めて考えている
金森 徳次郎
Leggi 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) di 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.403 caratteri · 29 schermate
それでも十五歳の姉娘が心配し出した。行って見てくるという。上野を出るあの混雑の汽車に、小さな女の子が一人で出掛けるのは、心許ないと思ったが、これを差しむけた。ところが翌日、思いもかけず姉娘が、博雄を伴って悄然と帰って来た。見ると驚いたことに、博雄は顔から色素が抜けてしまったように青白くなって、寄生植物にゆうれい草と名付けるのがあるが、それとそっくりであった。腕が細く、頭が大きくて目立つ。
娘の言うところによると、あまりのことに見かねて即刻帰宅の手続をして来た。だが、当局は、非常に反対の様子を示したとのことである。私は直感的にその処置を賞めるの外はなかった。小娘のくせに、よくやったものだと感心した。学校の処置は親切であったに相違ないが、博雄の消極的な気質が、ここへ追いこんだものと思った。
翌日小金井の藷ばたけへ連れて行くと、蔓が三尺ぐらいに延びていた。そんな時期であったのである。手伝わせると、教育されたように秩序正しく雑草をとる。親より上手だ。言葉遣いも教科書の通りである。本当に三ヵ月の間に、見違えるように好い子になったというところだが、つまりは人工的変質をさせたのであって、人間性を失ったのである。