Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おやはながめてかんがえている

親は眺めて考えている

金森 徳次郎

Leggi 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) di 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.403 caratteri · 29 schermate

Aozora Bunko

教育家の面相

閑父が、その台の前にしゃがんで、閑児に一銭を投ぜしむる図は、平和な姿である。

その背景として、社会全体が険悪の相をおびていることは、誰も知らない。そして閑父は、赤ん坊が、博文の真似をするであろうかどうか、別に考えもせずにいた。しかしこの光景は、家人によって、あまり見っともないとて禁止された。そしてこの子は幸だとかお父さんのよい玩具だとか批判された。私は、「上善水の如し」などと口ずさんでノンビリしていたが、それには、時の要素を考えねばならぬという考慮や、色々のものが籠っていた。

教育家の面相

閑児が大きくなった。依然として、閑父のよき友であり、時としてはよき師である。師であるとは、勿論子の方が父の師であるという意味だ。世の中の活動を抑制されてしまった閑父にとって、植物を育成し、その発育に必然の理を感じることは、自分を小造物者のように思わせるのであったが、同じように、人間の子が自然の理にしたがって、スクスクとのびて行くことにも無限の喜びを感じていた。そして、もしも人間が性善なるものならば、博雄を叱ったり、責めたりすることなく、伸びるがままに伸びしめたいものだと思った。