Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Leggi 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.025 caratteri · 178 schermate

Aozora Bunko

「どんなふうにするんだい。やってごらんよ」

「あの呪文はなんといったっけな。そうそう、たしかひらけゴマと叫ぶんだよ……」

「あッ、戸山君、壁が、……壁が動きだしたよ……」

少年たちは顔色をかえて、身ぶるいしながらたがいに身をすりよせた。それもそのはず、戸山少年が、ひらけゴマ、という合言葉を口走った瞬間、目の前の壁がぽかりと音もなく、大きな口をあけたのだ。

「これだ。これだったんだ。あの物語と同じようにひらけゴマといえば、秘密の通路への入口がひらくんだよ」

「じゃあ、どうする」

「このままにしちゃおけないよ。いったんこうして入口が見つかった以上、最後の最後まで博士の秘密を見やぶってやろうじゃないか」

「よし、では行って見よう」

戸山君のほか四人の少年は、恐ろしさにいくらか二の足をふんではいたが、戸山少年があまり元気がよかったし、X号の秘密を見やぶってやろうという好奇心でいっぱいで、この中にどんな恐ろしいものが、かくされているかなどということは少しも考えずに、壁の中へとふみこんだのだった。

だが、そこはまるで押入れのようなせまい穴で、右も左も前も上も下も、みな行きどまり、どこへ行きようもなかったのだ。