Classici giapponesi con furigana
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ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate
相手のゴロツキ連中もこの親爺の顔を知っていたと見えて、猫みたいにブラ下がっている吾輩に向ってペコペコお辞儀していたが、可笑しかったよ。
それからその親爺に連れられて、そこいらの河ッ縁の綺麗な座敷に通されてみるとイヨイヨ驚いたね。その親爺が坐っていても吾輩の立っている高さぐらいあるんだ。どこで胴体が継足してあるんだろうと思って荒っぽい縞のドテラを何度も何度も見上げ見下した位だ。おまけにツルツル禿の骸骨みたいに凹んだ眼の穴の間から舶来のブローニングに似た真赤な鼻がニューと突出ている。左右の膝に置いた手が分捕スコップ位ある上に、木乃伊色の骨だらけの全身を赤い桜の花と、平家蟹の刺青で埋めているからトテモ壮観だ。向い合っているうちに無料でコンナ物を見ちゃ済まないような気がして来た。
そこで吾輩は生れて初めて鰻の蒲焼なるものを御馳走になったが、その美味かったこと。モウ吾輩は一生涯、この親分の乾児になってもいいとその場で思い込んでしまったくらい感激しちゃったね。
それからポツポツ様子を聞いてみると、その木乃伊親爺の商売は見世物師なんだそうだ。成程と子供心に感心仕ったね。