Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

きんせいかいじんでん

近世快人伝

夢野 久作

Leggi 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.469 caratteri · 157 schermate

Aozora Bunko

こちの方がヨッポド済まん。ところで済まん序にチョット待っとれ。骨休めするケニ』

私はその五円札を一枚持って飛出いて、近所の酒屋から土瓶に二杯、酒を買うて、木賃宿から味噌を一皿貰うて来ました。何しろ暫く飢渇いておったところですから、骨休めというので、ツン公と二人で燗もせぬ酒をグビリグビリやっております、とその横で大惣がウンウン唸り出しました。又、私の袖を引きますので五月蠅しい奴と思うて振向きますと、大惣の奴、熱で黒くなった舌を甜めずりまわしております。

『……オレ……モ……一パイ……ノム……』

『途方もない事をば云うな。馬鹿……その大病で酒を飲むチウ奴があるか。即死てしまうぞ』

大惣の落ち凹んだ眼の色が変りました。涙をズウウと流しながら歯ぎしりをして半分起き上ろうとします。

『ソノ……サケハ……オレノ……キモノ……テツケジャ……。オレモ……ノム……ケンリ……ケンリガ……アル……』

私は胸が一パイになりました。

『アハハハハ。これは謝罪った。俺が悪かった悪かった。よしよし。わかったわかった。寝とれ寝とれ。サア飲め。ウント飲め。末期の水の代りに腹一パイ飲め……』