Classici giapponesi con furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Leggi 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.016 caratteri · 284 schermate
一六
彼等の不思議の国は茫漠たるものではあったが、しかも説法伝道の労を仰がずして、自ら夕方の窓に凭って、進んで「かくり世」の消息を問わんとしたのも彼等であった。あの簡単な時鳥の一声を、これほど色々にまた意味深く、解釈しようとするには準備を要する。そうしてその準備もまた歴代の少年少女が、大切に積み重ねて姥翁になってから、後に来る者に引継いで行ったものばかりでいわゆる智慮ある人々は一向にこれに干渉していないのであった。
一六
しかし彼等のいわけない空想にも、やはり大昔以来の隠れたる制限はあった。日本に馬の沓作りという職業が現れて後、始めて沓手鳥の異名は認められたに相違ないが、それを前世の馬方が生れ替って、負い目を返すという物語と結び付けたのは、依然として歌に詠まれるシデノタオサ、もしくは浄瑠璃の「冥途の鳥」の、引続き以外の何物でもなかった。北信のある山村では、あの声をオットコイシと聴いて、妬み深い女房の魂が化してこの鳥と成ったという説があり、一方には東京近くの青梅・八王子あたりの田舎では、継子のひがみから疑って弟を殺したと称して、オトノドツキッチョと啼きまわるという話がある。