Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Leggi 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.016 caratteri · 284 schermate
つまりは梟の啼き声が二段になっていて、ホホという高い声の部分が、何だかホーセとも聴えるので、その他の低い声のぐずぐずとした部分を、糊附けとでもいうのだろうかと、想像して見ただけである。著物を洗って糊を附けて著ることは、随分古くからの我々の風習らしいが、百姓の衣類の麻糸が細くなり、または木綿で織ったものを用いるようになって、その風が非常に盛んになったのはやっと二百年ぐらい前からの事である。故にこういう意味に梟の声を聴くことになったのも、そう古い話ではないように思われる。
富山県の田舎には、ノーツキホーホと啼くという処もある。仙台などではノラスケホーホと啼くといっているそうだ。ノラスケは多分なまけ者ということであろう。昔から梟のホーホは、人を馬鹿にしたような声に聴えたと見えて、こういう種類の解釈をして、面白がった例が幾らもある。一人で林の陰の暗い路などを還る者はやや敵意を含んだようなホーホを聴かされると、腹が立つよりはむしろ心細く感じたかも知れぬが、村にいて多くの人と共にこの声を聴く子供ならば、誰かそこらに梟にひやかされてもよいような、ノラスケがいるものと想像して、おかしがってこの声を聴いていたことと思われる。