Classici giapponesi con furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Leggi 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.016 caratteri · 284 schermate
四
そうしてもう少し簡単なものから、段々に比較を進めて見ようと思う。
四
この類の昔話は、妙にいつまでも心の底にしみ込んで消えぬものである。年を取ってから思い出す機会の多いものである。それには相当の理由があるのだが、普通は自分だけがそうなのかと思って、話し合う者が少ないのである。耶馬渓附近の人ならば皆知っていることと思う。あの地方の山で初夏の夕方に、淋しい声で啼く猟師鳥という鳥がある。東の方では何という鳥であろうか、ここでは「猟師来い、黒来い」といって啼く故に、猟師鳥というのだといっている。昔々春の末にある一人の狩人が、黒という狗をつれて狩に入り、彦山に近い山の中で鹿を見つけた。それが彦山権現の神鹿であることを知らずに、七日七夜の間追い続けて終に射留めることが出来ず、その鹿も猟師も狗も、共に疲れて平田の岩屋という処まで来て倒れてしまった。猟師には美しい孝行な娘があった。毎日毎日父の行くえを捜して、山中を尋ねまわっていたが、悲歎の余りに発狂して父と狗との名を喚びつづけて死んでしまった。それから毎年その季節になると、この鳥が出て来て「猟師来い、黒来い」と啼くので、娘がその鳥になったといい伝えるようになったといい、誰でもこの鳥の姿だけは、見たものがないとも言っている(『郷土研究』