Classici giapponesi con furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate
連絡の電波は、四方八方にみだれとんで、金属Qの行方をたずねまわる。
「いました。金属Qらしい長マントの怪人が議事堂の塔の上にいます」
「なに。議事堂の塔の上に怪魔がいるというのか」
長戸検事は今は金属Q捜査隊長に任命せられていたので、これを聞くとただちにぜんぶの隊員へ放送した。
「手配中の犯人は議事堂の塔上にのぼっている。包囲して、取りおさえよ」
命令一下、警官隊は議事堂へむけて突進した。自動車とオートバイとの洪水だ。それに消防隊が応援にかけつける。
選抜隊が百名、いよいよ屋上へ通じている階段をのぼって、塔のもっとも下の遊歩場へ姿をあらわした。
怪魔は、塔の上で、ぐったりとなっている。やっぱり疲れはてたものと見える。風に、長マントがまくれる。黒頭巾が、ひとりでこっくりこっくりとおじぎをしているが、これも風のいたずららしい。
附近の建築物の屋上にも、警官隊がぎっしりとのぼって、もし怪魔がこっちへ逃げてきたときは取りおさえようと、手ぐすねひいている。
そのうちに怪魔は気がついたらしく、塔の尖端に立ちあがって、きょろきょろと下をながめまわした。と、思ったら、怪魔はマントの下から、石のようなものを下へばらばらとまいた。