Classici giapponesi con furigana
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
Leggi 釘抜藤吉捕物覚書 (くぎぬきとうきちとりものおぼえがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.251 caratteri · 39 schermate
」
藤吉が繰り返すと、出方の男衆が引き取って、
「へえ。まだ誰にも知らせねえんで――見つけるとすぐ、おもてへ飛んで行って旦那にだけお報せしました。」
旦那というのは、席主の幸七のことだった。
「そうかい。もう手遅れかもしれねえが。」と、藤吉は、依然として面白くもなさそうな顔を幸七へ向けて、「すまねえが、おいらがよしというまで、誰ひとりこの席亭を出ねえようにしてもらいてえ。」
「お易い御用でございます。どうも厄介なことになったものだ。嫌な噂が立っちゃあ、客足が遠のきますから、どうか親分さん、あんまりぱっとならねえように、よろしくお願いいたします。」
「ああ、いいとも。誰か殺した者があるとすりゃあ、こちとらあそいつを逮捕けばいいんで、まあ万事内々に早いところやりましょう。」
幸七は足止めの手配に、芸人の出入りする裏口のほうへ急いで行った。
三
藤吉は屍体の上にしゃがんで調べにかかった。武右衛門は、高座の帰りに、そのままの衣装で死んでいて、顔がほとんど紫いろに変って眼が飛び出ていた。頸部に一条綱のあとがあって、鉛色に皺が寄っていた。
「締め殺されたんだ。