Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 157.440 caratteri · 313 schermate

Aozora Bunko

この三十男をポンポンしかり飛ばしますが、そのくせ自分の子のように可愛がっているのです。

「お客様だよ。文句をいわずに大玄関を開けてくれ」

「まア」

お客様と聴くと、ノドまで出た小言を呑み込んで手燭を片手に、締りのしてある表戸をガラリと開けました。

「済まないね。叔母さん遅くなって」

「いやにこの子はお世辞が好いと思ったら、変なお客様をつれ込んで来たじゃないか」

叔母は八五郎の後ろに引添うお銀を見ると、すっかり警戒して、入口いっぱいに立ちふさがってしまいます。

「変なお客様てえ奴があるかえ、親分のところのお客様だよ。お静姐さんの危ないところを助けて下すったんだ」

「まア」

八五郎は精一杯の弁解でした。

「そこを退いて、入れて下さいよ叔母さん」

八五郎の手が動いて、入口いっぱいに立ち塞がるヒョロヒョロの叔母をかき退けようとしました。

「ダメだよ、この子は私を盲目だと思っているのかえ」

「――」

叔母は本阿弥のような熱心さで、お銀の頭のテッペンから、闇の中にボケている素足の爪先まで見究めるのです。

「お静姐さんを助けた方なら、銭形の親分がおろそかにするはずはないじゃアないか。