Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 157.440 caratteri · 313 schermate
「それから?」
お栄は平次の論告に圧倒されながらも、積み重ねた金箱にもたれ加減に、わずかに反抗心を盛り返しました。
「番頭の宇八はそれを知ってお前を脅かした。が、宇八はお前のいいなり放題で、何うにでもなる男だ。樽拾いの小僧の元吉の口を塞いだ上、お前に頼まれて本所石原の定五郎――あの定吉の父親を殺したが、自分も谷中へおびき寄せられて、お前と定吉の手で殺された」
「――」
平次はこれだけのことは、その当時既に観破っておりましたが、それから先の局面は、新らしい推理になります。
「お前という女は、鬼とも蛇とも、いいようのない恐ろしい女だ。昔のうるさい仲間を一人ずつ殺して行った上、今度は少しばかりの分け前でも文句をいわぬ新らしい仲間――お楽のような安っぽいのを五、六人集め、谷中の五重の塔から小判を持出させて、川の岸三箇所へ隠したが、まだ安心が出来ないので、明石の五郎八も殺してしまった」
「まだあるでしょう親分」
お栄は自若としてそれに応じます。
「定五郎の妾のお里も、五郎八の女房のお六も、お前に殺された人数のうちだ――それから尾州蔵屋敷の庭男の与吉も、両国の軽業小屋の木戸番半次も――」