Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

にしきぎ

錦木

宮本 百合子

Leggi 錦木 (にしきぎ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.481 caratteri · 103 schermate

Aozora Bunko

などと細い筆でこまかい紙にかいては白銀のような針でつけて居る姿を女達は、「ほんとうにまるで絵のようです事」と云い合って居た。

灯のついてから西の対の童が、

「貝合せをするからいらっしゃってはいかが兄君も二人の娘も見える筈です」

と云う文をもって来たので早速衣をととのえてよろこびに戦く心をおさえながら母君の部屋の明障子の外から、

「ごめん下さい私です」

と声をかけると声のやさしい女は細目にあけて黛を一寸のぞかせて、

「ようこそ、どうぞ御入りあそばして」

と云ってすぐ几帳を引いてしまった。

「よく来て下さったこと、今に兄君も常盤の君も紫の君も見えるでしょうからね」

とうれしそうに云いながら女に自分の几帳の中に方坐をもって来させてその上にすわらせて一年毎に美くしさのましてかがやかしくなって来る子のかおを見ながらいろいろのはなしの末こんなことを云い出した。

「貴方この頃どうしたの、かくさずと教えて下さいナ、大抵は私だって察して居るんだもの」

「別にどうもいたしません、何を察していらっしゃるの?」

「だからかくして居ると云うんですよ、貴方は思ってる人が有るんでしょう」

「有ったってなくったってそんなこと……いくら貴女が心配して下さっても人の心は思うようになりませんもの」