Classici giapponesi con furigana
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にしきぎ
錦木
宮本 百合子
Leggi 錦木 (にしきぎ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.481 caratteri · 103 schermate
の好い日に生れたに違いないネーそうでしょう」
「まわりあわせが好いんだかわるいんだかわかるんですか、人の思うよう思わせておきましょう」
「大変さとったことだ事、でもさとりをひらいたようでさとれないのが人間の好いところだもの」
こんなことをいい気になってしゃべり立てて居る。
「一体女なんて云うものはいろいろ男に察しのつかないところばかり沢山有ってね」
いきなりとってつけたようにこんなことを云い出す。
「そうでしょうか」
光君は幼子のようにびっくりしたかおをして話をきいて居る。
「だけれども又そこが好いとこかもしれない。やたらにものをかくしたがったり、下らないことに泣いたり笑ったりほんとうに不思議なものだ、貴方はそう思わない?」
「思う思わないって、そんなことがわかるまで女の人につきあったことはないんですもの」
「つきあったことがないって、マア随分うまいことを云っていらっしゃること、あんまりつきあいすぎて何が何やら盲になっちゃった方らしいくせに」
兄君はこんな皮肉を云ってその女のようななでがたをつっつく。
「おやめなさいよ。そんなこと、母様が何と思っていらっしゃるか」