Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

おきぬ ええ、まだ四、五日は。

時次郎 シケたことをいうようだが、五、六日あとになってくれれば有難い。その中には何とか都合がつく。おや、そりゃ産衣かね。

おきぬ ええ。ほんの型ばかり。みっともないなぞいってはいられませんからね。

時次郎 (溜息をつく)

太郎吉 小父さん、もう少し早くくればいいのに。

時次郎 そうかい。小父さんは、ちっと用があって、うろついていたんだ。

太郎吉 下総の家へ刀を抜いて来やがった奴が今来たよ。

時次郎 え。(おきぬに)だれが来たんでござんす。

おきぬ わたしは見ませんでしたけれど、苫屋の半太郎に大野木の百助の声らしゅうございました。

時次郎 えッ、あいつ等が――。

安兵衛 (安どまりの主人。外から帰ってきて、廊下へ出てくる)時さんはここかな。

時次郎 ええ、ここにいます。

安兵衛 今お前の部屋をのぞいた所さ。儲け口があるのだがどうだね。ちっと荒っぽ過ぎる仕事だがね。

時次郎 銭にさえなれば骨惜みはしませんよ。仕事というのは何でござんす。

安兵衛 うむ。その仕事か。(おきぬに気がねして)どうだい時さん、おいらの御殿へこねえか。渋茶でも飲ませよう。それから話そう。