Classici giapponesi con furigana
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まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate
第二場 夏の夜の街(引返)
(繰返していいつつ、書かせて貰い、次第にほろりとなり、落涙する)
おぬい 忠太郎さん。どうしなされた。
半次郎 哥児に似合わねえ涙をこぼして。ど、どうしたんだ。
おぬい (忠太郎を見入っている)
忠太郎 お袋さん笑ってやっておくんなさんせ。五つの時に母親と生き別れをした忠太郎は、こうしていると母親に、甘えてでもいる気がするのでござんす。想い出して恋しさに、時々、忠太郎は、この――この面に青髭のある年になっても、餓鬼のように顔も知らねえ女親が恋しい――恋しいのでござんす。
おぬい (怺えかねて咽び泣く)
忠太郎 (紙片を持って、七五郎の懐中から匕首を抜き取り、それで立木に刺し止めにと起つ)
半次郎 (母と妹と別離の顔を見合せる)
第二場 夏の夜の街(引返)
前の場と同じ嘉永元年。
江戸の、とある町にある杜に近き夏の夜。
すべて黒い、ただ一つ灯のはいった常夜燈がある。地面に座って三味線を弾き銭を行人に乞うている老婆がある。カンテラが傍に置かれてある。
酔った職人風の男が蹲踞り、老婆に弾かせて唄っている。
番場の忠太郎。江戸に出て草鞋を脱ぎ、着流しで、少し離れて見ている。
老婆 (三味線を弾く)