Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

旅姿の下総の博徒突き膝の喜八と宮の七五郎、往来へきて立ちどまる。

喜八  (子供の一人を手招ぎして、何か訊く)

子供  (知らないと頭を振る。他の子供は喜八、七五郎を不思議そうに、たかッて見ている)

七五郎 何ッ知らねえ。そんな事があるもんか。

喜八  七、またお株が始まった。ここは下総とは川一つ国が違うぜ。旅先だぜ。

七五郎 だってお前。同じ村の餓鬼共のくせに知らねえ奴があるもんか。

子供  (怖れて、一人逃げ二人逃げ、一緒にどッと逃げて行く)

喜八  それ見ろい。子供達が怖がって、みんな逃げて行ってしまった。

七五郎 逃げて行ってもいいじゃねえか。尋ねる家はここなんだ。

おぬい (そっと母屋の方へ行きかける)

七五郎 おお、娘さん。

おぬい はい。(仕方なしに立ちどまる)

喜八  金町の瓦屋さんで、惣兵衛さんは此方だね。惣兵衛さんにお目にかかりたい。

七五郎 惣兵衛というおやじをここへ出せ。

おぬい 兄さんは講中の方とご一緒に、お伊勢様へ参って居ります。

喜八  留守か。そうかい。して家にはだれがいる。

七五郎 お前の他に男はいねえか。

おぬい 職人達はきょうは休み、年期の者は行徳へ使いに行きました。