Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

(若者に)この船も新造下ししてから八年かなあ、来年あたりウワ廻りかけずばなんめえのう。

若い男 なあにまだ来年ということはねえ、再来年だとていいさ。なあ大工さん、そうだろうが。(船の中へ向って話しかける、が、答えはなくて、マキハダかます打つ音のみする)

老船頭 船大工はマキハダかます音で耳が利かねえんだよう。

若い男 (唄う)はあ、いなさ吹こうが、ならいが吹こが、けさの寒さに、帰さりょか。

駒形の茂兵衛(三十三、四歳)角力をやめてグレてはいった博徒仲間、約十年に鍛錬した体と共に、心もぐッと緊り、見違えるような男になっている。今は諸国をめぐる旅人風俗。道を誤ってここに来る。

茂兵衛 (老船頭に)お仕事中を相済みません。取手へ参るのには、ここの渡しからでござんすか。それとも川下の渡しへ行った方がようござんしょうか。

老船頭 ここからでもいいには良いが、取手のどこへ行くのか、先によっては下の渡しがいいか知れねえがのう。

茂兵衛 十年ばかり前に行ったことがあるのでねえ。お船頭さん、取手に安孫子屋という茶屋旅籠みてえなことをしてる家が今でもござんしょうか。

若い男 安孫子屋けえ。