Classici giapponesi con furigana
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もん
門
Leggi 門 (もん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.830 caratteri · 278 schermate
「大変御賑やかで結構です」と宗助が今自分の感じた通を述べると、主人はそれを愛嬌と受取ったものと見えて、
「いや御覧のごとく乱雑な有様で」と言訳らしい返事をしたが、それを緒に、子供の世話の焼けて、夥だしく手のかかる事などをいろいろ宗助に話して聞かした。その中で綺麗な支那製の花籃のなかへ炭団を一杯盛って床の間に飾ったと云う滑稽と、主人の編上の靴のなかへ水を汲み込んで、金魚を放したと云う悪戯が、宗助には大変耳新しかった。しかし、女の子が多いので服装に物が要るとか、二週間も旅行して帰ってくると、急にみんなの背が一寸ずつも伸びているので、何だか後から追いつかれるような心持がするとか、もう少しすると、嫁入の支度で忙殺されるのみならず、きっと貧殺されるだろうとか云う話になると、子供のない宗助の耳にはそれほどの同情も起し得なかった。かえって主人が口で子供を煩冗がる割に、少しもそれを苦にする様子の、顔にも態度にも見えないのを羨ましく思った。
好い加減な頃を見計って宗助は、せんだって話のあった屏風をちょっと見せて貰えまいかと、主人に申し出た。主人はさっそく引き受けて、ぱちぱちと手を鳴らして、召使を呼んだが、蔵の中にしまってあるのを取り出して来るように命じた。