Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もん

門

夏目 漱石

Leggi 門 (もん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.830 caratteri · 278 schermate

Aozora Bunko

聞いていると、経文のような、普通の言葉のような、一種の節を帯びた文字であった。

「我に三等の弟子あり。いわゆる猛烈にして諸縁を放下し、専一に己事を究明するこれを上等と名づく。修業純ならず駁雑学を好む、これを中等と云う」と云々という、余り長くはないものであった。宗助は始め夢窓国師の何人なるかを知らなかった。宜道からこの夢窓国師と大燈国師とは、禅門中興の祖であると云う事を教わったのである。平生跛で充分に足を組む事ができないのを憤って、死ぬ間際に、今日こそおれの意のごとくにして見せると云いながら、悪い方の足を無理に折っぺしょって、結跏したため、血が流れて法衣を煮染ましたという大燈国師の話もその折宜道から聞いた。

やがて提唱が始まった。宜道は懐から例の書物を出して、頁を半ば擦らして宗助の前へ置いた。それは宗門無尽燈論と云う書物であった。始めて聞きに出た時、宜道は、

「ありがたい結構な本です」と宗助に教えてくれた。白隠和尚の弟子の東嶺和尚とかいう人の編輯したもので、重に禅を修行するものが、浅い所から深い所へ進んで行く径路やら、それに伴なう心境の変化やらを秩序立てて書いたものらしかった。