Classici giapponesi con furigana
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もん
門
Leggi 門 (もん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.830 caratteri · 278 schermate
眼が覚めている時は、これがために名状しがたい一種の圧迫を受けつづけに受けた。したがって日が暮れて夜が明けて、寺で見る太陽の数が重なるにつけて、あたかも後から追いかけられでもするごとく気を焦った。けれども彼は最初の解決よりほかに、一歩もこの問題にちかづく術を知らなかった。彼はまたいくら考えてもこの最初の解決は確なものであると信じていた。ただ理窟から割り出したのだから、腹の足にはいっこうならなかった。彼はこの確なものを放り出して、さらにまた確なものを求めようとした。けれどもそんなものは少しも出て来なかった。
彼は自分の室で独り考えた。疲れると、台所から下りて、裏の菜園へ出た。そうして崖の下に掘った横穴の中へ這入って、じっと動かずにいた。宜道は気が散るようでは駄目だと云った。だんだん集注して凝り固まって、しまいに鉄の棒のようにならなくては駄目だと云った。そう云う事を聞けば聞くほど、実際にそうなるのが、困難になった。
「すでに頭の中に、そうしようと云う下心があるからいけないのです」と宜道がまた云って聞かした。宗助はいよいよ窮した。忽然安井の事を考え出した。