Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
もん
門
Leggi 門 (もん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.830 caratteri · 278 schermate
次の日は平凡に宗助の頭を照らして、事なき光を西に落した。夜に入って彼は、
「ちょっと坂井さんまで行って来る」と云い捨てて門を出た。月のない坂を上って、瓦斯灯に照らされた砂利を鳴らしながら潜戸を開けた時、彼は今夜ここで安井に落ち合うような万一はまず起らないだろうと度胸を据えた。それでもわざと勝手口へ回って、御客来ですかと聞くことは忘れなかった。
「よくおいでです。どうも相変らず寒いじゃありませんか」と云う常の通り元気の好い主人を見ると、子供を大勢自分の前へ並べて、その中の一人と掛声をかけながら、じゃん拳をやっていた。相手の女の子の年は、六つばかりに見えた。赤い幅のあるリボンを蝶々のように頭の上にくっつけて、主人に負けないほどの勢で、小さな手を握り固めてさっと前へ出した。その断然たる様子と、その握り拳の小ささと、これに反して主人の仰山らしく大きな拳骨が、対照になって皆の笑を惹いた。火鉢の傍に見ていた細君は、
「そら今度こそ雪子の勝だ」と云って愉快そうに綺麗な歯を露わした。子供の膝の傍には白だの赤だの藍だのの硝子玉がたくさんあった。主人は、
「とうとう雪子に負けた」