Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
もん
門
Leggi 門 (もん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.830 caratteri · 278 schermate
と席を外して、宗助の方を向いたが、「どうですまた洞窟へでも引き込みますかな」と云って立ち上がった。
書斎の柱には、例のごとく錦の袋に入れた蒙古刀が振ら下がっていた。花活にはどこで咲いたか、もう黄色い菜の花が挿してあった。宗助は床柱の中途を華やかに彩どる袋に眼を着けて、
「相変らず掛かっておりますな」と云った。そうして主人の気色を頭の奥から窺った。主人は、
「ええちと物数奇過ぎますね、蒙古刀は」と答えた。「ところが弟の野郎そんな玩具を持って来ては、兄貴を籠絡するつもりだから困りものじゃありませんか」
「御舎弟はその後どうなさいました」と宗助は何気ない風を示した。
「ええようやく四五日前帰りました。ありゃ全く蒙古向ですね。御前のような夷狄は東京にゃ調和しないから早く帰れったら、私もそう思うって帰って行きました。どうしても、ありゃ万里の長城の向側にいるべき人物ですよ。そうしてゴビの沙漠の中で金剛石でも捜していればいいんです」
「もう一人の御伴侶は」
「安井ですか、あれも無論いっしょです。ああなると落ちついちゃいられないと見えますね。何でも元は京都大学にいたこともあるんだとか云う話ですが。