Classici giapponesi con furigana
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あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate
「やっと謎が解けました」と彼は莞爾した。
係長は眼を瞠って、
「何にッ? 謎が解けた? 犯人が分ったと云うのか?」
「分りました。百合子を殺したのは吉川です」
「吉川を殺したのは?」
「彼自身、即ち彼は他殺でなく、自殺です」
「死体を包んだのだけが、初子の仕業か?」
「否え、それも彼自身のやったことでした」
「しかし、自分を包んで、外から縛るという事が出来るかな?」
「出来ます。あれは水兵結びですから、少しその道に心得のあるものなら誰にだって出来る。たった今、彼が水兵だったことが分ったので、この謎がすっかり解けたわけなんです。僕の想像を話しますから聞いて下さい。吉川はドラゴンを出ると、偶然百合子に遇い、彼女を無理やりに自動車に連れ込み、頻りに復縁を迫ったが拒絶された。いろいろ言葉を尽して頼んでみたがやはり駄目、手厳しく刎付けられたのにカッとなり、嫉妬と怨恨とに燃えていた全身の血は、一時に頭に昇ったと思うと、夢中で彼女に飛びかかり、力をこめて細い首を絞めつけました。ハッと我に返った時には百合子はもうぐったりとなって、彼の腕の中に倒れていたんです。その死顔をぼんやり見守りながら、今こそ、彼女は完全に自分のものだ、と思うと、何とも知れぬ嬉しさに胸が一杯になるのでした。