Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あおいふろしきづつみ

青い風呂敷包

大倉 燁子

Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

吉川はその場で直ぐ後を追う積りだった、が、こういう結果になるのもみんな初子が悪いからだ。憎いのは彼女だ。復讐してやる、それから死ぬことだ、と思った。自惚れというものは恐しい、あれほど嫌われていたのが分らなかったのだからな。彼のためには幸であるかも知れないが、――そこで彼は考えぬいた末、彼女の部屋で自殺して、それを他殺らしく装い、嫌疑をかけてやろうと思いつき、そのために桃色のリボンまで握って死んだんです」

と言って、杉村はリボンと麻縄と風呂敷とを持って来て、

「水兵結びをやってみますから、見ていて下さい」

と、青い風呂敷を拡げ、その真中に坐って、麻縄の一端にリボンを結びつけ、風呂敷の四隅を集めて縄で括り、リボンを握ってすっぽりと中に入り、中からぐいぐいと手繰った、彼がリボンを引張る度に麻縄は段々と締ってゆき、最後にウンと一つ力を入れたので、縄は驚くほど強く締った。同時にリボンはするりとぬけて、彼の掌の中に握られた。

「入ることは入ったが、出ることが出来ない。麻縄を断って下さい」

係長はナイフで縄を断った。杉村は乱れた髪を撫で上げながら、

「吉川は風呂敷の中で、心臓を突き、自殺したのです」