Classici giapponesi con furigana
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あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate
小指の先
「しかし、姉への復讐ならむしろ妹と情死したように見せた方がいいんじゃないか。それに――、好きな女を自動車の中に棄てて、一人で初子の部屋へ行ったのも少し変じゃないか」
「ガソリンがなくなったから、已むなくあそこへ置去りにしたんでしょう」と言った時、後のドアが開いて、一人の刑事が係長へ解剖の報告をした。
「吉川と百合子の胃中には同じものが残っていましたが、消化の点から見て、吉川が先に死んだものと分りました」
その一言で杉村の想像は根本から覆えされてしまった。刑事はまた語をつぎ、
「それからもう一つ重大な発見がありました。それは吉川の口中から出た小さい肉塊です。その肉塊には皮がついていました。しかも、指紋のある――、手の指先らしいということです」と言った。
小指の先
そこへ杉村の部下が慌ただしく入って来た。彼は川口の麻酔の醒めるのを待ち、訊問する積りで、部下を築地の病院へ詰めきらせておいたのだった。
「杉村さん、川口氏はまだ麻酔がさめないんです。昏々と眠りつづけていて――、頗る憂慮すべき容態だそうです。医員達は非常に心配しています、家族の者も皆馳けつけて、病室に詰めきっているんです」